8/16のドル円の様子について
テクニカル分析の一つ「フィボナッチ」に触れてみる。
フィボナッチで戻しを見極めよう
先日「FXドル円の動きに注目」を書きました。
市場の多くの方がお気づきの通り、前回のレンジ同様にフィボナッチが効果を発揮する瞬間がありました。
先日の記事では、ドル円がトレンドラインから再び上昇した場合に
『111~111.340付近で一度目の利確、112手前・・・112.500・・・付近で第二第三の利確で売られるシーンが見られるような、そんな値動きを想定しています。(トレンドライン下抜けで無効)』
このように書きました。
レンジ下抜けで無効とは、個人的な戻しの想定していたレートをフィボナッチを利用し特定を試みたのですが、種明かしすると当初引いていたトレンドライン直上を終点としたフィボナッチを参考にしておりました。
しかし実際の値動きはトレンドラインを一旦下抜けし、思っていたより安値を付けて推移してしまいました。
トレンドラインも明確な反転を意識させ辛い状態でいわゆる騙しブレイク状態。
直近安値108.713前後(FX会社によってもレートが異なる)を付けてドル円は反転上昇。
北朝鮮のグアムへ向けたミサイルによって極度の緊張状態となっていた先先週末から一転、週明け頃にはアメリカの様子をうかがうと発表し、一時リスクが抑制されたように見えたのも要因の一つだったのでしょうか。現在はまた・・・?
移動平均線との乖離もありますし、以降2日程戻しが始まりますが、このような場合におすすめなのが表題の通りフィボナッチ。
どこまで戻すの?現在のドル円日足的にはぜひ戻り売りをおすすめしたいが、どこで戻り売りすると良かったのか。
前回の上昇までは、レンジ継続との見方も強く、フィボナッチが示すポイントではロングの利確が頻繁に見られました。
右側は本来見えない部分なので関係ない箇所を切り取って隠しておきます。
黄色丸で示したフィボナッチが示唆するポイント上で押し目を作りながら、切り上げるチャートを描きました。
更に200日移動平均線の上側で推移する状態に再び戻りましたので、戻り売りを狙っていた(?)ショート勢の投げも入り勢いよく上昇し始めている事もわかります。
グランビルの法則も買いを示唆してそうですね。
この時のドル円はフィボナッチを意識している方がうまく利益を重ねる事が出来たと思います。
エントリーや損切ポイントが明確化し、分かりやすい値動きになっていました。(日足を重視しているデイトレの方。)
その後の下降についても同じ手法がほぼ通用しており、重要なレートではひっかかる値動きを見せた。
一部で200日移動平均線を挟んだ、移動平均線周辺でよく見られる反発を見せましたが再び下降。
以降現在においても200日移動平均線よりも下側で推移中。徐々に移動平均線の向きも変化し始めています。(下降トレンドの開始を示唆)
フィボナッチでは始点と終点を自由に選べてしまう為に、使う人によるとも言えますが私は以下の動画のような感じで使って確認していました。
すると・・・
チャートはXM.com(ホームページ)の採用しているXM Trading MT4。
普段の取引では国内業者を使っているのに利用している業者ではMT4が扱えず、今回のようにざっとチャートを眺める場合などはMT4のチャートを利用してしまいます。
動画内1回目に引いたのは、トレンドラインに接触する前(トレンドライン上で一旦折り返した場合はこうだ、と。)
その結果が先日の記事と冒頭に示した通り。
実際には下抜けにより更に安値を付けたので、動画内2回目今度は終点を一旦確定された安値に指定し直してみました。
もうタイミングが過ぎてしまったので答えは見えていますが、チャートではその後見事に38.2ライン上にぴったりで反転しているのだからテクニカル分析は面白い。
つまりロング利確タイミングはフィボナッチが示す38.2で良かったし、デイトレで戻り売りショートを狙うポイントとしても最適だったように思う。38.2を超えていくようなら損切を。
だけど問題はこの先だ。
一旦方向が決まれば相場観のあるトレーダーはもう既に利を重ねている。
エントリー時には当然目標となる利食いポイントも決まっている。
エントリーと利食いポイントを導き出す
プロでも相場は難しい。
簡単なところでは安値・高値で水平線を引くサポート(レジスタンス)ライン、下降トレンドの高値同士・上昇トレンドの安値同士を結ぶトレンドラインなどがよく意識され、かつわかりやすい。
また、トレードする方が短期なのか長期なのかによっても重視するチャートが異なるし、相場はいつもトレンドが発生しているわけではない。
それでも、ここぞというタイミングでエントリーをしなければ何も始まらない。
まだFXに慣れない方へ、エントリーポイントとしておすすめしたいのはトレンドブレイク。
トレンドブレイクが見られたら、順張りでエントリーのチャンスをうかがいたい。
さて、過去は良いから今後はどうなるかもしれないのか。まずは現在騙しブレイクとなってしまった水準を再び割り込み、日足レベルの下降トレンドが明確となった場合
目標はたくさんある。
過去のチャートにもラインを足して足して線だらけにしてみた。
下降トレンド中のトレンドラインは青色直線
上昇トレンド中のトレンドラインは赤色直線
トレンドラインが意識され、反発を見せた箇所の付近にバツ印、トレンドブレイクした付近にチェックマーク、
このレートを意識するんじゃないかという各安値・高値(矢印)サポート(レジスタンス)ラインは水平線で表してみた。
極端な話、ラインも引きすぎるとこのようになってしまう。
とてもわかりづらい。
ともかく、現在より下降トレンドがはっきりした場合はこのようなサポートラインが意識されていくのではないか。
下降時にはまず、161.8%の105.300円前後も視野に、万が一トランプ大統領に関するネガティブなニュースが起きる事態となった場合には、最悪大きな下ひげを見せた101.150付近まで視野に入れておかなくてはならない。100円や99円もピタリと止まったところだが、年末までにどの位置にいるかによると考えられる。
逆に再び上昇反転を見せた場合には・・・上昇の場合はとても曖昧です。(まだ安値が今で確定したとは判断出来ないから)
下手ですがw前回同様の値動きが見られるかもしれません。
※前回の記事同様、以後の安値更新によって戻し目標レートは変化します。安値更新時はご自身でチェックしてみてください。
仮にですがフィボナッチが再び意識されればこのような感じ。
結論としてはどちらに行くのかは誰にもわかりません。今後もいくら頑張ってもその答えが分かる事はないです。
フィボナッチではエントリー利確両方に有効なシーンもありますが、どちらかと言えば利確ポイント決定に利用する方が無難と言えるでしょう。
テクニカルは絶対ではない
このように利用出来る事もあるからと言って、毎回必ずテクニカル通りになるわけはない。
なぜ今回取り上げた16日高値のフィボナッチのように実際うまく噛み合う事があるかと言えば、単純に多くの人が意識しているからに他ならない。
テクニカルが絶対なのではなく、実際に取引する我々にとって誰の目にも分かりやすいテクニカル分析により合図を送り合っているから、うまく合図を受け取れた同じような分析結果を見出せたトレーダーは利益を得て、皆と同じような分析が出来なかったトレーダーが損切をしている。
昨今FXでは個人トレーダーの影響もとても大きい。だけどそれでも、より大きな資金フローの中において我々個人トレーダーは流れを察知して追従するほかない。
莫大な資金が動く相場の世界で、たった一人のポジションによって相場を変える事など到底出来ないのだから、相場をなんとか理解していかなくてはいけない。
FXの世界では誰かが損をする事で、誰かが得をしている。私も当然よく損をしている。損切をしている。
損切はとても重要です。
周りを出し抜く程、賢くなくてはならない。今はまだ、初心者であり勉強の最中だ。そう戒めている。
2019/3/11追記
FXカテゴリーに関する記事は、当ブログの主な読者層とは興味が全く異なると考えられる為、今後は別のブログへ出稿していく事としました。
ばねせんどっとこむよりも突っ込んだ内容でXMをご紹介していく予定なので興味のある方は是非以下の姉妹サイトを訪れてみて下さい。
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