PCゲームSteam版「Watch Dogs2」(ウォッチドッグス2)をクリアしたのでレビュー。
総プレイ時間(クリア時間)など今後Steamでセール対象となった時に少しでも参考になれれば。
ウォッチドッグス2レビュー
この記事ではウォッチドッグス2をクリアした時点でどこが良かったのか悪かったのかを振り返っています。
まずはどのくらいの時間遊ぶことが出来るのか、気になるプレイ時間は?
プレイ時間
クリア後もサブイベントやヨットレースといったアクティビティをプレイしていた為、45時間程度でのクリアだったと思う。
大型のオープンワールドとしては少ないプレイ時間に感じる。るっちののんびりダラダラプレイでもこんなものなので、30~40時間程度でクリア出来てしまう人が多そうです。
サイドミッションを重点的にプレイをして、いわゆる寄り道満載でプレイを進めたつもりだったが結果としてクリア時間は50時間以内に収まってしまった。
これは単純にボリューム不足とも言えるし、ドローンの導入によってゲーム難易度が劇的に下がってしまった事が要因だと筆者は考える。終盤まではオフラインでストーリーを進めていたのも大きいかもしれない。
ちなみに、ドローンを重要視しないプレイスタイルの場合難易度は前作と比較しても劇的に高いので注意が必要。筆者はそれほどTPSゲームの腕が上手という事もないので正攻法ではもっと時間が掛かってしまったかもしれない。
魅力的なポイント
悪い点とも言えるし良い点にも取り上げられるのが前述の通りドローンとジャンパーの実装。
前作までは監視カメラのコントロールを奪って新しい視点を取り入れていたが、今作ではドローンが必要以上に大活躍する。
固定されている監視カメラとは違って自由自在に動き回れる新しい視点を得るので、ゲームの敷居がかなり下がったのではないかと思われる。しかしそれはメリットにもデメリットにもなり得る。
頻繁に建物の屋上へ行く必要が出てくるのだが、「どこから登るんだろう?」と考える時もキャラクターの遅い足で走り回る必要もなくドローンで空から見渡して確認すれば一発だ。
ネットハックと呼ばれるサーモグラフィーのような映像視点モードでは、重要ではないポイントは壁などと同じ色で、逆にハッキング可能なオブジェクトには目立つ色がついてくれるのでこれも駆使すればゲームを進めやすかった。
さらにネットハックモードでは壁の奥にあるカメラへもアクセスできるのだが、きちんと利用しなければクリアは不可能なはずでよく利用する事になるとは思う。
前作でもグラフィックMOD(有志が作成するゲームシステムの改変を行う仕組みの事。PCゲームのみで利用可能)を駆使すれば素晴らしい美しさのグラフィックを誇っていたが、今作ではバニラ(PCゲームでMODなしの状態)でも美しいグラフィックを表現可能になっていた。
筆者はウォッチドッグス2を美しい映像で楽しみたくグラボを新調した。
結果大満足。ただし、上記記事にも掲載しているグラボでウォッチドッグス2を最適な設定でプレイすると、PC環境次第ではグラボ温度が少し心配なことになる(70度を超え始める)ので注意。水冷推奨か!?
シリアスからコミカル調へ
前作だと主人公エイデンピアースは復讐を目指して行動をしていた。ウォッチドッグス2では仲間との会話も明るいノリで、特に序盤はどこかコメディのような雰囲気を持っている。
これが人によっては合う合わないがあるとも考えられる。※筆者は前作のシリアスな雰囲気を好んでいた。
ブルームの数々の悪事を暴き、それを映像として配信する事でフォロワーを獲得していく主目的があり、現実では考えられない程度の過激な行動を取っていくのだが、どこかかわいげのある行為に留まっている印象。ゲームと言えどもゲーム内の人が死んでしまうような過激な活動にはやはり問題があったのでしょう。
ちょっと度が過ぎたイタズラといったミッションが多かったです。
・・・警察NPCは無罪有罪に関わらず通行人をよく射撃してましたがw
ゲーム内のスマホアプリで客を乗せるミッションをプレイ出来ますが、中でも車でジャンプするミッションは爽快で楽しかったです。
ダメな点
プレイヤーを安全な場所に置きながらどんどん攻略出来てしまうので、プレイスタイルによってはゲームバランスが崩れてしまっているのは悪い点。
と言うのも、今作の敵キャラNPCの密度や巡回ルート頻度は隙が少なく感じて、どう頑張っても発見されてしまうシーンが多々ある。
状況をよく確認せず一人のNPCに近接戦闘を仕掛けると、その時物陰から襲われている真っ最中の仲間を見つめている他のNPCが居て、近接攻撃モーションで隠れる事が出来ず見つかってしまうという事も多い。←はしっかりと偵察が出来ていればなんとかなりますが!
麻酔銃でも撃ってる姿を見られると一発アウト。敵のスマホにコールして気を取られているスキに近接攻撃が打倒な線。しかし倒れている仲間を見つけられてしまうと警戒態勢に入る。入念に偵察を行った後素早く潜入して素早く対処する事が必要。
だが、本体ではなくジャンパーであれば見つかってしまった時に石投げや射撃によって破壊されてしまうかもしれないが、破壊されてもクールタイムで何度でも再使用出来てしまう。
その際に敵NPCが通常巡回ルーチン、持ち場を離れて周囲の捜索を始めてしまうが、プレイヤーキャラクターは進入禁止(赤エリア)範囲外に留まっていたりするので全く影響がない。
時々本体(プレイヤーキャラクター)をデータのダウンロード可能範囲まで接近させる必要があったりもするが、ギャングを突撃させる指令で建物内をもぬけの殻に出来たりもする。
それどころかドローンからの爆薬爆撃でさっさと済んでしまう事も。
便利なスキルの存在は、前作のような侵入のスリルが損なわれてしまう結果になりました。
ゲーム後半に登場する武装した敵キャラクターはとてもタフで、何発も当てないと倒れてくれず、電気ショックを与えてこん睡させる銃もスキルの修得状況次第では一発では眠ってくれない。
ウォッチドッグス2を正攻法で楽しみたい方はジャンパーのハイジャンプと麻酔銃の強化は是非優先的に修得しておきたい。
でなければ後者に関しては、終盤ガチンコバトルで殲滅し尽して警備が全く居なくなった状態で探索をするというよく分からないゲームになってしまいウォッチドッグスの魅力が激減することとなる。そう、意図せずそうなってしまった筆者のプレイスタイルのように。
前者は単純にプレイヤーを強化出来るアイテム(リサーチポイント)の収集に影響を及ぼすので出来れば優先的に。
アクティビティ激減!?
オープンワールドの醍醐味と言えば、ストーリー以外で楽しむ要素俗に言うアクティビティ。前作で筆者がかなり大好きだった監視カメラ有り・ストレスチェック有りポーカーは今作にはなかった(と思われる。)
他のアクティビティでは色んなレースが用意されているが、ヨットレースとバイクレース以外は特筆すべき面白さはあまりなく、ただスピードを落とさないように真直ぐ進み、あとは障害物に当たらないようにするだけの勝負となっていたw
特に友人と、他の知らない人とのマルチプレイで行ったレースはとても酷かったw(コースにもよる?)バイクレースは比較的楽しく、山間部の悪道で開催されていたので、ジャンプ・着地ミスによって逆転や順位の入れ替わりがあったが、他のレースはミスさえしなければスタート直後の順位が入れ替わる事が全くない起伏の無いレースに終わってしまう事が多かった。
せっかくハッキング要素を含んでいるゲームなので、コースの途中に幾つも仕掛けを設置して、大幅な回避の必要性を持たせたり、タイミングで先行プレイヤーの邪魔が出来るようなシステムが何か欲しかった。
ヨットレースは私にとっては目新しくとても斬新に思えて良かった。風向きに対して直角に船体を傾けて帆に多くの風を浴びる事で船速最大となるが、そのままではコースチェックポイントへの最短ルートを取る事が出来ず距離とスピードのバランスを取る工夫が難しい。
また、向かい風に進行する場合はジグザグに移動する事で船速を保つ(と説明もある)のだが、NPCは比較的まっすぐでもスピードを出していて、なかなかコツをつかめず難しすぎてNPCにも全く勝てなかった(笑)目新しくて面白くないという事でもないのだが・・・。
マルチプレイについて
発売日から何か月と経った現在(2017/9)でも、マルチプレイはそこそこ盛んな印象です。メインミッション中ではない状況で街中をぶらぶら移動出来るモードをフリーロームと呼びますが、オンライン設定が初期値のままだとフリーローム中に突如友好的な他プレイヤーがシームレスに自身のゲームに入場してきます。
シームレスと言いますのも、両者お互いに自身のワールドでゲームをしているつもりなのにお互いの姿が突然見えるようになっています。
「今からオンラインやるぜ!」と決めてワールド移動をする事なく、画面ではお互いが自身のワールドに人が入ってきているように映るというわけです。※オンライン設定でフリーローム中に人が入ってこないようにも出来ますので、シングルプレイのみを楽しみたい場合はオフの設定に変えておきましょう。
オンライン参加募集をかけてロビー画面で待つ事なく気軽にマルチプレイが出来るのが素晴らしいです。ただ、音声チャットをONにしていると分かりますがやはり海外のプレイヤーが多いようです。
文字入力のチャットは用意されておらず(?)気持ちばかりのエモーション表現と音声チャットのみのやり取りになり、英語が出来ない場合に困る事になりますが、タイミングを計りあったりなゲームの性質上仕方ないかもしれません。
るっちが他人とマルチプレイした限りでは、外国の方でもかなりフレンドリーで友好的なプレイヤーさんが多いように感じました。
以下のUBI公式トレイラー動画で初めて確認したのですが、犯罪行為の多いプレイヤーは指名手配のように他のプレイヤーに追い掛け回されるというとても面白そうなシステムが用意されているようですが、現在もプレイ中の現役プレイヤーにそのような暴れん坊将軍の絶対数が少ない為か、るっちはこのミッションが発生する事はありませんでした。
オンラインで人と頻繁に遭遇する事は出来るのですが、現役プレイヤーの皆さんは意外と真面目にプレイしているようで悪いプレイヤーさんを追い掛け回す体験は出来なかったですw
上の公式トレイラー動画では分かりやすくゲームの楽しみ方を解説してくれているのでぜひ参考にすると良いでしょう!
総評
プレイスタイルとスキルの修得次第で神ゲーにも作業ゲーにもなり得る。
ゲーム自体はとても楽しいがやる事がすぐに無くなりがち。気軽に積極的にマルチプレイに参加する事が楽しむポイント!
スキル優先習得のおすすめは記事の通りなのですが、自由に選択して楽しんで欲しい。コミュニケーションが苦手な方でも、音声チャットオフのオンライン設定は有りでどんどんマルチプレイを楽しむのが良いでしょう。シングルプレイはそれほどはボリュームがありません。