発売後3日間で190万本が売れる大ヒット。世界でも発売されてる本作は初回出荷本数全世界1000万本として話題となりました。
この記事ではそんなポケモンシリーズ最新作のポケモンサンムーンの魅力について、70時間プレイした感想を語ってみます。
なお、ポケモンシリーズのプレイはこれまで初代のポケモンを図鑑コンプした程度の実力です。
ポケモンプレイ遍歴
私のポケモンプレイ歴は、一番やり込んだのが初代のポケモン(確か緑・青をそれぞれ買いました)でした。
当時はソフトの違いによって登場するモンスターが変わる事により、友達と通信をする意味が見いだされており、友人と近所で集まっては交換・対戦といったプレイが凄く楽しめる革新的なゲームの登場でした。
その頃の世代では、男の子はデジモン、女の子はたまごっちといった育成要素、対戦要素が備わった携帯機器が流行った時代であり、このポケモンもゲームボーイと言うゲーム機器初期の携帯ゲームで大流行しました。
同世代の方がおられましたら、やったやった!懐かしい!と思って頂けるかもしれません。
昔のポケモンによる通信は無線LAN・Wifiといった無線通信が存在せず、ゲームボーイ同士を繋ぐ通信ケーブルと呼ばれるアイテムが必要だったのです。懐かしいですね。
そんなポケモンが登場してから、幾度となく世代交代がありながらもスルーしていた私の購買意欲に深く刺さったのは、7世代目となる2016年の最新作サンムーンでした。(ホワイトは一時的に知人のゲームで序盤のみプレイをした事があり、クリアは出来ませんでした。)
ポケモン初代プレイのみのプレイヤーがサンムーンをプレイした結果、どのような感想を抱いたのか、また、どのようなポケモンというゲームの進化が起きてるのかをご紹介していきます。似たような境遇の方の購入検討時の参考になれば幸いです。
※近い世代の前ポケモンプレイヤーの方は以下のような感動は「そんなの当然じゃん?」と思われてしまうかもしれません。
ゲーム開始直後からがくしゅうそうち入手
初代のポケモンプレイヤーから見ると、がくしゅうそうちの登場は序盤ではなかった記憶が有ります。入手までは育てたいポケモンを先頭に置いて草むらを往復し、戦闘用のポケモンに入れ替えてダメージを負いながらLv上げを行ったものです。
最新作サンムーンでは、最序盤から持ち歩いてるポケモンに経験値を分配するためのアイテムがくしゅうそうちが手に入ります。
バッグ内のアイテム名を選択するとオン/オフを切り替えられる仕組みとなってました。
戦闘に出す事が出来ない弱いポケモンの育成が最序盤から捗りますね。
初代ポケモンも姿の異なる形態として数多く登場
例えばライチュウ、ペルシアン、ロコン、サンドなど、初代でも登場しましたポケモンが、サンムーンでは以前とは違ったタイプや姿になって登場します。初代プレイヤーはこれらのポケモンと敵対した時にタイプを間違えてしまうかもしれません。
変化のあったポケモンの中で、私はキュウコン(こおり、フェアリー)がお気に入りです。美しい。
ロコンはポケモンサンバージョンでしか登場しませんが、後述する便利な通信によって簡単に手に入れる事が出来ます。
こうかはばつぐんだ!
特効によりダメージが倍化するこうかはばつぐんだ!という表示が、わざ選択時にも確認できるようになり、よりポケモンに不慣れなユーザーにも易しい設計となりました。
タイプを全部覚えきれてない場合でも、一度戦ったモンスター相手には効果の程を事前に視認できるようになってます。
やたらとバトルに影響するとくせいがバトルを楽しくする
攻撃わざとは別の、それぞれ条件次第で発動するポケモンごとの「とくせい」により、ポケモンバトルが複雑により楽しくなっています。
例えばカビゴンのとくせい「あついしぼう(厚い脂肪)」は、その特性を持つだけでこおりとほのおタイプの技から強くなる能力。
その種類はポケモンの数ほどに膨大で解説しきる事が出来ませんが、わざを受けるたびにぼうぎょが上がっていくとくせいや、天候によって戦闘を有利に運べるとくせいなど、とくせいを活かすバトルをしようと考えれば、かなりの数のバトルスタイルが生まれます。
また、そのとくせいはポケモンごとに1種類だけではなく、複数種類のとくせいを持てる可能性がある為、強いポケモンを保有するにはポケモン種類だけでなく、とくせいまでも追求して厳選する必要が出てきます。
ただモンスターを育て集めるだけではない
ひたすらポケモン図鑑の完成だけを目指し、捕まえては育成、捕まえて・・・だけではなくなってます。
キャラクターの着せ替え要素
キャラクターの姿が固定ではなく、コスチュームや髪型などに変更を加える事が出来る着せ替え要素が存在します。この着せ替え要素はプレイする人によっては深く刺さります。そう私のように。
PCゲームのキャラクタークリエイトのような自由度こそありませんが、意外と多い髪形や髪色、トップス・ボトムス・ソックス・靴・バッグ・メガネ・髪飾りor帽子などの部位に分かれて変更を加える事が出来ます。
通常のポケモンバトルシーンでも相手トレーナーや自身のキャラクターの外見が表示されるようになっており、服や髪型はもちろん、ボールを投げるモーションにまで変更を加えられるシステムはちょっとうれしいですね。
フェスサークルによる冒険の手助け
ゲーム中いつでも移動出来るフェスサークルで、様々なミニゲームや、交流によって増やす事の出来るフェスコインを使って、自分だけのフェスサークルを活性化させることができます。
ポケモン育成の手助けとなる施設や、モンスターボール等のアイテム購入。フェスコインを利用して様々な恩恵を受ける事が出来ます。
前述した着せ替え要素において、フェスサークルで登場する他のプレイヤーさんの外見を確認するのも楽しいですし、まだ手に入れてない衣装のプレイヤーさんを見つけたら、フェスサークルのレベルが上がれば、フェスコインで衣装のお取り寄せも可能。気になるファッションの子を見つけたらどんどん話しかけよう!
ちなみに、フェスサークルで他のプレイヤーと交流が出来ると言っても、他者から貴方のリアルタイムなプレイが見えるわけではなく、NPC扱いの他人の作成したキャラクターがあなたのフェスサークル内に配置・登場するだけです。そこには煩わしい交流は存在しません。
話しかけても相手にあなたが話しかけた事が伝わる事もなければ、自身のキャラクターが他人のフェスサークルに居た事実さえも知る事は出来ません。フェスサークル内の通信利用時にインターネットに繋ぐ事になりますが、インターネットに繋がっている他のプレイヤーのキャラクターがランダムに配置される仕組みかと思われます。
GTS・通信交換が非常に楽
先程もお伝えしたように、昔のポケモンは無線LAN環境などはなく人対人の通信ケーブルによる通信交換・対戦が必要でした。しかし、最近のポケモンではWifiにより自宅からでも世界中のポケモンプレイヤーと通信交換・対戦を楽しむ事が出来ます。
特に、ポケモングローバルリンクへの登録によって利用出来るGTS・グローバルトレードステーション(システム)が非常に便利です。
ポケモン第4世代となるダイヤモンド・パールから登場したらしいこのシステムでは、世界中のプレイヤーが交換に出している中からポケモンを検索し、相手が欲しがっているポケモンをあなたが所持してる場合には、すぐにポケモン交換が可能です。
GTSというサーバーの役割を果たすシステムが仲介する事で、リアルタイムに同時進行で交換を行う必要が無くなったという事です。
条件を指定してミニリュウを預けてみた
例えば、私がミニリュウをGTSに預けて、預ける際にミニリュウの代わりにポリゴンが欲しいです!と提示しておけば、ポリゴンを持っていてかつ、ミニリュウが欲しいという世界のどこかのプレイヤーさんが交換を済ませてくれます。
交換に使用するポケモンをGTSに預けて条件を提示してるだけであり、じっと交換相手が来るのを待ち構える必要はありません。条件提示さえ済めばオフラインでも、むしろポケモンをプレイしてなくても勝手に交換が進行します。
誰かが私のミニリュウを手に入れる交換が済んだ後に再びGTSへ接続してみると、こちらのゲームのポケモン交換も始まりポリゴンが手に入るという流れです。
こちらから欲しいポケモンを検索する場合には、図鑑内にあるポケモンの名前リストから欲しいポケモンを指定し、表示されたプレイヤー一覧画面で、自身が持っているポケモンの条件でフィルタリングする事で、簡単に交換可能な相手を検索する事が出来ます。
このシステムを使えば、通信交換によって進化するポケモンの入手も―
- 交換に出すポケモン:ユンゲラー
- 欲しいポケモン:ユンゲラー
のような提示をしてユンゲラーを預けておけば、あっという間に交換相手が見つかってお互いに通信進化のフーディンをGET出来ます。
孤独プレイヤーにおけるポケモン図鑑完成に悩ましい通信進化のポケモンや、開始時の御三家ポケモンのゲットも捗りますね。
私の場合は釣りで遭遇するのが困難と噂のポケモン、ヒンバスをGTSで♂♀を揃えて入手し、後述するポケモン預け屋さんでたまごを増殖し、すんなりと御三家も入手する事が出来ました。
誰でも入手は出来るんだけど、遭遇が困難である意味レア、というポケモンもGTSでは有利な条件で交換が出来ると思います。
(中にはクリア後に1種類しか入手できないというポケモンと交換をしてくれた海外の方も・・・何故。)
同様にソフト毎に登場するしないがあるポケモンもGTSを使えば楽に交換相手が見つかります。ポケモン図鑑完成については敢えて2種類のポケモンを買う必要は無いようにも思いますが・・・対戦に本気の廃プレイヤーさんには必須なのかもしれません。
- 交換に出すポケモン:ロコン(サン限定)
- 欲しいポケモン:サンド(ムーン限定)
このようなソフトに限定されたポケモンの交換は、相手も欲しがる可能性が非常に高く、一瞬で交換相手が見つかります。相互にメリットが存在してます。
スマホゲーム的要素のポケモンリゾートの登場
スマホゲームによくある、生産の指示を出してリアルタイム経過によって特別なアイテムを入手するような仕組みが出来ました。
育成に役立つアイテムや、ポケモンに持たせるアイテム、木の実、進化の石の入手。経験値やなつき度、基礎ポイント(努力値※)の育成、リゾート内にランダムに現れる野生ポケモンが勝手に仲間に入るシステム、などなど。
あまりゲーム時間を取れないプレイヤーさんでも、ポケモンの育成や高価なアイテムの入手が出来るようになりました。
フェスサークルと同様に、いつでも専用のエリアに移動して同コンテンツを楽しめます。
強敵トレーナーとのバトルロイヤル
初代ポケモンではもちろん存在しなかった、4人のトレーナーで争われるバトルロイヤル。
特別なルールで競われるポケモンバトルなのですが、ある程度終盤になっても適当にストーリー進行で育成してるポケモンでは歯が立たないレベルで難易度の高いポケモンバトルを楽しむ事が出来ます。
私自身がポケモン初心者であり、まだまだ不慣れな為になかなか勝利する事が難しいです。
もちろん、NPCが相手ではないプレイヤー同士の通信対戦は本当に強敵揃いで更に厳しい世界だと推察しますが、オフラインでもこのバトルロイヤルでトレーナーの腕を磨く事が出来そうです。
歯応えを求めるヘビーユーザーの方も楽しめるコンテンツだと思います。
このような感じで、図鑑コンプのポケモン集め以外にも遊べる要素がかなり増えました。
育て屋が預かり屋になった
初代でも、歩数によってポケモンに経験値を与える育てやさんの仕組みが存在してましたよね。
今作サンムーンでは、経験値を得られる事が出来なくなったものの、代わりに預かりやさんが登場し、種類を合わせ性別を分けたポケモン2匹を預けて一定歩数を歩くと、ポケモンの卵を入手する事が出来ます。
後ろの家屋の中に居るのが預かり屋さんです。建物の前に立っているお姉さんは、ポケモンのたまごをくれるNPCとなっています。
画像のように腕を組むポーズに変わったら、たまごがゲットできるサインとなってるのでぜひ覚えておきましょう!
通常のストーリークリアにはほとんど必要のない要素なのですが、より高みを目指して、対戦に強いポケモンを作る際には必ず利用する事となる厳選システムです。
メタモンや♂・♀の同種ポケモンを前述のGTSや捕獲で揃える事が出来れば、短時間でこんなことも・・・。
確か30分ほどでこのようにイーブイまみれになった記憶。私は進化先8タイプ分の8匹で良かったんですがね。つい高速孵化作業にはまってしまいました。
そうそう、初代ポケモンのみプレイの皆様、イーブイの進化先は3種類から8種類にまで増えたんです。驚きですよね。
高速孵化について
もう既に他サイト様などでも詳しく解説がなされて発売直後から頻繁に話題になっております。
通常通りポケモン預け屋さんへ♂♀あるいはメタモンと一緒にポケモンを預けると、ポケモンごとに定められた一定歩数を歩く事でたまごをゲットできます。
ストーリーを進めながら普通に歩いてマップ切り替えなどを行ってると、なかなか孵化に至らないばかりかポケモンの枠もたまごの分埋まってしまいます。
しかし、とくせい「ほのおのからだ」などを持つポケモンとタマゴを合わせて持つことで孵化速度は早くなるという事と、ライドポケモンであるケンタロスのBダッシュを、例えば建物などに向かって猛ダッシュをし、「実際は進んでいなくても」歩数カウントがされるようなのです。
単純に真直ぐ壁にぶつかるとケンタロスのダッシュも止まってしまうので、ダッシュが止まらないように移動カーソルをうまく動かし(壁に突進しなくても、適当にグルグル回っても構いません)カウントを稼ぐ事で、あっという間にたまごの入手、及び孵化が終わってしまいます。
世界中のケンタロスがひたすら酷使され続け、過労死が危ぶまれる社会問題化しています。(ポケモン界隈)
これはバグ技というよりは、制作側もポケモンの「厳選」の手助けをしてくれてる、といった雰囲気を察しました(笑)たまご娘のすぐ下に、なにやらそれ用の専用スペースが設けられていたり。
過去作においてはこの厳選作業で色々と苦労を重ねたプレイヤーさん方が大勢居たという歴史の深い話があるようです。闇は深い。
更なる高みへ・・・
私のような初代ポケモンプレイヤーにはとても分かりづらいのですが、ポケモンGoなどでも見受けられました通り、新世代のポケモンシリーズのポケモンの強さには個体値や努力値といった要素が存在します。
カビゴンのHPはLv50で200!といったような固定の値ではなく、同じポケモンでも個体ごとの強さが隠しパラメータで存在してたり、これまでに倒してきた敵ポケモン次第で、成長度合いが変動する努力値という仕組みが作られた事によって、より細かくポケモンの特性を特徴付けるように進化しています。
個体値や努力値については、私のようなポケモン初心者が詳細に解説出来るような内容ではありませんので、詳しい他サイト様で学んで頂く事を推奨致します。
色々と長々とお伝えしましたが、これだけでもまだ語り尽せない楽しさがポケモンサンムーンには存在します。ストーリーはネタバレとなるので語る事は出来ませんが、ネットで散見出来る感想を読み漁っても、なかなか高評価を受けてるようです。
私はもう終盤のはず・・・なのですが、未だにゲーム本編さえクリア出来ていません。対戦など以ての外でまだその域にも達していません。
大昔のポケモンとは違ってなかなか歯応えのある出来となっていました。モンスターの進化だけでなく、ポケットモンスターというゲームもどんどん進化してるのですね。
ポケットモンスターサンムーンは、初代~サンムーンまでを未プレイの方、ポケモン未経験の方にもおすすめできる作品と言えるでしょう。
ポケモンサンムーンは2017/1/9までであればAmazonからの購入がおすすめです。
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